NHK大河ドラマ【光る君へ】平安時代、千年の時を超えるベストセラーと言われる「源氏物語」を書き綴った紫式部と藤原道長への思いを軸に平安貴族たちが織り成す世界が描かれています。
平安時代は藤原姓が多く、名前と関係がよくわからないのが難点だと思ったので、あらすじに沿って場面ごとに相関図を作ってみました。
では、さっそく7話のあらすじをご紹介します。ネタバレがありますからご注意ください。ではどうぞご覧ください。
7話 「おかしきことこそ」相関図
6話ふりかえり
道長と別れ帰宅したまひろに、為時は倫子のサロンにもう行かなくてもいいと言いました。けれど、まひろは「母の敵、右大臣家にだけ頼らなくてもいいように倫子のサロンには通う」と為時に告げるのです。それは、同時に道長との距離を置くためでもありました。
ある日、まひろは、散楽の練習中の直秀に出会います。そこで「奔放な女の話を題材にしたらいい」と提案するのですが却下。貧しい民衆は「笑いたいのだ」と言う直秀。
宮中で、花山天皇(かざんてんのう)が信頼する叔父の藤原義懐(よしちか)が花山天皇の女御の忯子(よしこ)の兄、斉信(ただのぶ)や公任(きんとう)を仲間にして右大臣「兼家」の排除を企んでいました。
この話を聞いた兼家の長男である『道隆みちたか』が若者を集めて『漢詩の会』を開催します。為時とまひろも出席しました。なんとそこには「ききょう」(後の清少納言)も参加していました。
夜、道長からまひろに恋文が。。。。
7話 「おかしきことこそ」あらすじ
道長から届いた恋文をまひろは、燃やしてしまったのでした。この時代、返歌を贈らないのは拒絶を意味していました。
その夜、宮中に盗賊が入りました。道長が射た矢は盗賊の左腕に命中しました。道長は、はじめて人を射たことで動揺してしまいました。
盗賊は盗んだ物を河原において貧しい民たちに分け与えていた。義賊なのでした。
盗賊が入ったその日、花山天皇が寵愛した藤原忯子(よしこ)が世を去ってしまいました。花山天皇は深く悲しみました。
陰陽師の安倍晴明(あべのはるあきら)を東三条殿に呼び出した兼家(かねいえ)は帝の子を呪詛せよと言ったが忯子(よしこ)の命まで奪ったことを怒りました。
安倍晴明は、二人がいなくてもこの国にとっては吉兆だと言い切りました。更に「私を侮れば、右大臣一族も危うくなる」と脅してくるのでした。兼家(かねいえ)は陰陽師が褒美目当てだと見抜いていました。
兼家は、その場に表れた道長に盗賊を追い詰めたことを褒めてから、『人の命を奪うな!人の命を奪うものは卑しい行為だ』と陰陽師の安倍晴明(あべのはるあきら)に聞こえるように言ったのでした。
その夜、兼家(かねいえ)は、妾の藤原寧子(ふじわらのやすこ)の元にいました。藤原寧子(ふじわらのやすこ)は『蜻蛉日記』の作者として知られている女性です。
普段は強気の兼家(かねいえ)ですが、ここでは別の顔を見せていました。悪夢から目覚め「自分は院や帝に呪われている」と怯え、寧子(やすこ)にすがりつくのでした。
寧子(やすこ)は、兼家を『大丈夫』と励まし、日の当たらない自分の息子、道綱(みちつな)を厚遇するように言い含めました。
まひろは、散楽の一員の直秀(なおひで)を訪ね自分が考えた出し物を提案しました。それは、右大臣家に見立てた猿が神様のふりをする狐に騙されるという話でした。
まひろは、直秀(なおひで)から貧困に苦しむ観衆が笑いを求めていると聞いて「おかしきことこそ、めでたけれ」を形にするため、精一杯笑える話を考えてきたのでした。この出し物を見た観衆がゲラゲラ笑っているのをみてまひろは喜びました。
花山天皇は叔父の藤原義懐(ふじわらのよしちか)に言われるまま、兼家(かねいえ)を敬遠し始めていました。まひろの父の為時(ためとき)がそれをとりなそうとしますが効果がありません。
この年の秋、花山天皇(かざんてんのう)は義懐(よしちか)を参議にしました。
右大臣、兼家(かねいえ)の長男、道隆(みちたか)を抜き、円融天皇の時代から蔵人頭を務めてきた藤原実資(ふじわらのさねすけ)さえも抜いてしまう異例の抜擢でした。
兼家(かねいえ)を嫌う花山天皇(かざんてんのう)は信頼できるのは、義懐(よしちか)とまひろの父、為時(ためとき)だけだと考えるようになりました。
実資(さねすけ)は、妻の桐子(きりこ)に愚痴をこぼし「くどい!」「聞き飽きた!」と言われる有様です。
兼家(かねいえ)の次男、道兼(みちかね)は兄の道隆(みちたか)を差し置いて義懐(よしちか)が参議になったことに腹を立てるのですが、道隆(みちたか)から一族の汚れ役を務める弟をいたわる言葉で涙にぬれるのでした。
公任(きんとう)や斉信(ただのぶ)や行成(ゆきなり)などの若い面々や公卿たちも義懐(よしちか)の傲慢な振る舞いに反感を抱いていました。
斉信(ただのぶ)は妹の忯子(よしこ)を入内させたことを悔やみ、道長は帝に憎まれる姉、詮子(あきこ)を痛ましいと言いました。道長は入内が女性を幸せにする訳ではないと確信していました。
ある日、辻で散楽の一座が右大臣一族を物笑いの種にしていることが右大臣家の武者たちの耳に入り一座の者たちと乱闘になりました。この騒ぎに巻き込まれそうになったまひろは、道長に助けられるのでした。
まひろは、この出し物を書いたのは自分で「ただ笑ってほしかった」と伝えました。道長はその出し物を見たかったと答えるのでした。互いを思う気持ちが抑えきれなくなりそうでした。
けれど、そこに直秀と乙丸(おとまる)があらわれて、まひろは屋敷へ帰っていきました。
斉信(ただのぶ)、公任(きんとう)、行成(ゆきなり)道長の四人は、気晴らしにと企画した打毬をやることになりました。斉信(ただのぶ)は、「和歌の集い」の姫たちに打毬の試合の招待状を出しました。
まひろは、道長が試合に出ることを知って行かないつもりでしたが、道長を見ても自分の心が動かなければいいのだから敢えて道長がいる場に行き心を鍛えようと思うのでした。
姫たちに用意された仮小屋に入ると倫子たちの他にききょうがいるのをみて驚くまひろでした。
馬に乗って入場した道長の組に直秀がいるの見て更にまひろは驚きました。この日、行成(ゆきなり)が腹痛で来られなくなった変わりに直秀を代理で呼んだのでした。散楽の役者を貴族の仲間に入れるわけにいかなかったので、「腹違いの弟だ」と嘘をついて紹介していました。
試合が始まると、姫たちははしゃいで歓声を上げました。まひろは道長と目が合わないように倫子の猫をあやしていました。それでも、時々道長の活躍ぶりが目に入ってきて胸をときめかせるのでした。
道長たちが勝って試合が終わったころに、雨が降り出しました。倫子の猫が急な雨に驚き逃げ出したのでまひろが後を追いました。猫を探しているうちに知らずに道長たちの控え所に入ってしまったのです。
斉信(ただのぶ)や公任(きんとう)が姫たちを品定めする声が聞こえてきました。まひろのことを「地味でつまらない」と言い、更に「女は家柄が大事だ」と語っていました。聞くに堪えられず飛び出しまひろは走り去ったのでした。その姿を格子の隙間から見ていたのは直秀でした。
まとめ
6話で道長からまひろへ恋文が届いたが・・・の続きが、気になるところです。
7話では、宮中に入った盗賊の話や花山天皇が叔父の義懐(よしちか)を異例の昇進させ公卿たちから反感を買ってしまいます。平安の貴公子ともいえる藤原4人衆が開催した打毬の会に倫子の和歌のサロンの仲間が呼ばれていました。まひろは偶然女子の値踏みをしている様子を聞いてしまいますが・・・
宮廷での権力争い、辻での散楽のはなし、若い貴公子や姫たちの話がいろいろ展開します。これがもっと登場人物の関係などがわかった方が面白く読めると思いこの記事を書いてみました。
大河ドラマ【光る君へ】の7話とみる一助になれば幸いです。どうぞご覧ください。