関東の奥深く、神秘に満ちた三峯神社。
訪れる人々は三峯神社のパワースポットとしての魅力に惹かれます。
その歴史と神話は、どのように私たちの心に響くのでしょうか。
この記事を通じて、三峯神社の歴史と神話の魅力を深く探ります。
この記事では
三峯神社の概要
三峯神社のパワースポット
三峯神社の歴史と神話
三峯神社の見どころこれらについて、掲載しています。
三峰神社の概要
◆名称 三峯神社
◆住所 〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1
◆TEL 0494-55-024
◆参拝時間 9:00~17:00
◆所要時間 約1時間(奥宮はなしの場合)
◆公式サイト https://www.mitsuminejinja.or.jp/
「標高1,100mの神域」といわれる三峯神社。
秩父の山々に抱かれた三峯神社は、古くから多くの人々に親しまれてきました。
▶三峯神社は、秩父三社の一つとしても知られ、多くの参拝者が訪れるパワースポットです。
▶三峯神社は、伊弉諾尊と伊弉册尊を主祭神とし、狼を守護神として祀っていることで有名です。
▶この神社は、狛犬の代わりに狼が神社を守っています。
▶三峯神社の歴史は、日本武尊(やまとたける)が東征の途中、この地の美しさに感銘を受けて神社を創建したところから始まります。
▶三峯神社の神秘的な雰囲気は多くの人々を惹きつけ、まるで神社に呼ばれたかのように訪問したくなるのです。
私自身も三峯神社のことは知らなかったのですが、埼玉旅行の計画を立てている時に山奥の三峯神社のことを知りどうしても行って見たくなって旅行の計画に入れたのです。
埼玉県秩父地方に古くから鎮座する三つの神社、三峯神社・秩父神社・寶登山神社(ほどさんじんじゃ)を、「秩父三社」と言います。
【三峯神社】パワースポットととしての魅力は
三峯神社は、富士山から流れ込む「龍脈」という強いエネルギーの通り道にあるそうです。
更に、高い山々から強い気が流れ込んでくる「龍穴スポット」があるため、三峯神社は神社全体が「気」で覆われているようです。
なので三峯神社のパワースポットは、境内全体に「気」が溢れていますが、特に有名なものをご紹介します。
◆拝殿前・敷石の龍神・樹齢800年のご神木
拝殿前からご神木にかけて強い「気」が流れています。ご神木からいただける「気」が活力を与えてくれる。
また、拝殿前の敷石の龍神もパワーがあると人気です。
◆えんむすびの木
ここでは、人々が願い事をしながら木に触れることで、その願いが叶うと言われています。
◆御仮屋神社(おかりやじんじゃ)
これは奥宮への道中にある一時的な休憩所で、神様のお使いである大口真神(おおくちのまかみ)という狼をお祀りしています。
◆奥宮遥拝殿(ようはいでん)
遥拝殿は奥宮に行けない人が拝むための場所です。奥宮と同じくらい強い「気」が流れています。
◆奥宮
奥宮は三峯神社の最も神聖な場所であり最強の「気」で溢れています。
ご利益
三峯神社は願望実現、仕事運や金運、心身の浄化などのご利益があるとされています。
特に会社経営や個人事業など才能を高めたい方々とって、パワーを頂ける場所としても知られています。
◆拝殿前・敷石の龍神・樹齢800年のご神木
三峯神社には、拝殿前の敷石に現れる「龍神」と、樹齢およそ800年のご神木があります。
敷石の龍神は、水をかけると赤い目が浮かびあがりとても神秘的です。
2012年の辰年に突然現れたと言われています。
この龍神が運気上昇のパワースポットとして、スマホの待ち受けにしたりと大人気です。
ご神木は、鎌倉時代に畠山重忠によって奉納されたと伝えられ、触れることで強力なエネルギーを得られるとされています。
ただ、コロナ以降はご神木に直接触ることはできません。ご神木に手をかざして、強い「気」のエネルギーを頂いてください。
拝殿前一帯は、強い「龍脈」のエネルギーの通り道です。拝殿前一帯が
これらのスポットは、訪れる人々に心の平穏と運気の向上をもたらすと信じられています。
◆恋愛成就のえんむすびの木
「えんむすびの木」があるのは拝殿の左側の奥になります。
ヒノキとモミが2本になっていて、恋愛運が高まるスポットになっています。
想いを寄せる相手の名前を備え付けの紙に書いて縁結びをお願いしてお祈りします。
◆「眷属」オオカミを祀るお社、御仮屋神社
御仮屋神社は、三峯神社の神秘を守る「眷属」オオカミを祀る場所として知られています。
この神社は、古来からオオカミを守護神として崇められ、その力強い存在が信仰されてきました。
ここは、狼の霊力が宿るとされ、訪れる人々に強い守護をもたらすと信じられています。
御仮屋神社の境内では、オオカミを象徴する石碑や彫刻がたくさんあってその存在感が溢れています。
特に御仮屋神社の裏まで回ってみてください。裏にも相当な「気」が流れているのを感じるはずです。
狼は、日本武尊をこの地に導いた神使として敬われ、その霊力は魔除けや災厄除けに効果があるとされ強力な御守護を頂けます。
◆エネルギーがみなぎる奥宮遙拝殿
三峯神社の奥宮は、本社から更に1時間近く険しい山を登らなければいけないので、奥宮まで行けない人は、遙拝殿から正面に見える奥宮を拝むところなのです。
奥宮遙拝殿は奥宮と共にエネルギーを感じられる特別な場所になっています。
奥宮遙拝殿は標高が高いので、ここからの景色は素晴らしい眺望なのだそうです。
私たちが行った時は、残念ながら霧の中で真っ白な空気しか見えませんでした。
三峯神社の霧は、「神氣」そのものと言われています。
今回は霧を見ることができていいものを頂いた気がします!
晴れていれば、下界が一望できる人気の場所で、朝早い時間などには雲海も見ることができるそうです。
万物のもとになる気、精神力・気力、不思議な霊気、神々しいような趣だそうです。
出展:weblio辞典
◆奥宮
奥宮は、三峯神社の中でも特に強いエネルギーがある場所として知られています。
ここは神聖なエネルギーが集中し、参拝者に様々な恩恵をもたらす最強のパワーがあると信じられています。
奥宮には古くから伝わる神話や歴史があり、その神秘的な雰囲気が人々を引き付けます。
参拝者は、奥宮での祈りを通じて願い事や悩み事の解決を願い、新たな希望や活力を得ることができます。
ただ、奥宮は本殿から1時間30分くらいかけて険しい山道を登らなければいけませんので、奥宮まで行くのが大変な人は、遙拝殿から拝むだけで、素晴らしい運気を頂けます。
三峯神社の歴史と神話・伝説
三峯神社は今から約1900年に創建されたそうです。
日本の神社の中でも特に長い歴史を持つ神社の一つです。
その歴史には、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が深くかかわっています。
それでは、三峯神社の歴史と神話・伝説をひも解いてみていきましょう。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と三峯神社の創建伝説
三峯神社を創建したのは、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)だと言われています。
日本武尊が東征の際に甲斐・酒折宮から雁坂峠を越えて碓氷峠に向かう途中に現在の三峯山に登りました。
その時に見た景色の美しさに感動した日本武尊は、ここで東国の平安を祈りました。
そこで、日本の島々をを創造した伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉册尊(イザナミノミコト)の夫婦神を祀るために三峯神社を創建したのです。
景行天皇と三峯神社の名前の由来
日本武尊の父である第12代天皇の景行天皇(けいこうてんのう)が、三峯山を囲む三つの山々、白岩山、妙法ヶ岳、雲取山の美しさを称えて「三峯の宮」という名前を付けたことが、三峯神社の名前の由来になっています。
※白岩山(1,921 m)、妙法ヶ岳(1,329m)(三峯神社の奥宮)および雲取山(2,017 m)
狼と三峯神社の特別な関係
三峯神社には、狛犬の代わりにオオカミが座っています。オオカミは神の使い(御眷属-ごけんぞく)とされているからです。
オオカミが御眷属と言われるようになったのは、大鹿の姿で現れた邪神を退治した日本武尊が霧で迷っていると白いオオカミが道案内をして助けてくれました。
そこで日本武尊は白いオオカミに「大口真神(オオクチノマカミ)としてそこに留まるように」と伝えたことがはじまりです。
オオカミは、「御眷属さま」、「お犬様」、「御神犬」、「山伏さま」などの呼ばれ方をしています。
オオカミは、火事がボヤのうちに気が付き、盗賊除けや害獣除けなどで人々から信仰されています。
改めて、思い起こせば三峯神社の境内であちらこちらで「お犬様」を見かけました。
※大口真神とは
オオカミが神格化したもので、厄除け、特に火難や盗難から守る力が強いとされ、古くから絵馬などに描かれています。
役小角と修験道の始まり
文武天皇の時、修験道の開祖である役行者(えんのおづぬ)が三峯山で修業を行いました。
それから約1世紀後、弘法大使が十一面観音像を社殿脇に本堂を建てて安置したと伝えられています。
こうして、三峯神社は仏教色が増して、神前奉仕も僧侶が行なうようになっていきました。
これらの歴史的な出来事が、三峯神社を修験道の霊場として確立しました。
その後、社領を奪われ衰退していた時期もありましたが、天文2年(1533年)天台修験の関東総本山となり「観音院高雲寺」と称しました。
享保5年(1720年)日光法印という僧が「お犬様」の「御眷属」を広めたことで「三峯山」が広く知られるようになりました。
その後、明治の神仏分離で寺院を廃止して、「三峯神社」になりました。
※修験道とは
日本古来の山岳信仰をベースに、仏教や神祇信仰、陰陽道が習合して形成された宗教のことです。
三峰神社の見どころをご紹介!
三峯神社の三ツ鳥居は全国的にも珍しい!
三峯神社は駐車場に着くと、すぐに階段を登らなければなりません。
途中も階段や坂道が多いので歩きやすい靴でお出かけすることをお勧めします。
階段を登った先に「三ツ鳥居」があります。三つの鳥居が一つに合体していますね。
とても珍しい鳥居で全国にも数えるくらいしかありません。
この鳥居を守っているのは狛犬ではなく「オオカミ」です。
この三ツ鳥居を神社の「茅の輪くぐり」のように回って通る方がいらっしゃいますが、三峯神社では「一礼して境内に入る」ように勧めています。
ボディビルダーのように筋肉粒々でとても怖い表情でしっかり神社を守ります!
すこし、霧が出ていました。鳥居をくぐると厳かな空気を感じます。参道はきれいに手入れがされています。
ペットを連れての参拝は出来ませんのでご注意ください。
※盲導犬・聴導犬・介助犬等の補助犬につきましては今までどおり入ることができます。
昔は仁王門だった随身門
三峯神社の随身門は、元禄4年(1691年)に神仏混淆の時代に仁王門として建立されましたが、明治時代の神仏分離令により隨神門となりました。
2004年に塗り替えが行なわれ、今の色鮮やかな姿に変わりました。
ここにも、御眷属さまがおいでです。
そして、この随身門から先は、深いご神域に入ったのがわかるほど、はっきり「気」が変わるのを感じました。
この写真を見て頂けただけでも伝わってくるものがあるような気がします。
拝殿へと向かう石段と青銅鳥居
随身門から参道をしばらく歩いて行くと石段と青銅鳥居、その先にはご神木と拝殿が見えるところに出ます。
青銅鳥居は、弘化2年(1845年)建立で江戸深川の堅川講中から奉納されたものです。
青銅鳥居には天下泰平の文字が描かれ、三峯神社が「天下泰平」と「国家安穩(こっかあんのん)」「穩」という字は隠れていますが・・・
両方とも、国全体が安らかで穏やかでありますようにという意味ですね。
さて、階段も上の方まで登ってくるとますます、「強い気」が感じられます。
青銅鳥居をくぐると右手に高さ6mで朱色の飾り灯台、「八棟木灯台(やつむねもくとうだい?)」があります。
鳥居の左には、実に華やかで素晴らしい彫刻の施された手水舎があります。
拝殿での参拝前には、手水舎で手と口をお清めします。
総漆塗りの豪華な彫刻が施された拝殿
2本のご神木に挟まれた階段を登り拝殿へ向かいます。
ここは、祈願を申し込まれた方が、お祓いを受け祈りを受ける建物です。
寛政12年(1800年)建立された拝殿は、総漆塗りで色鮮やかな拝殿の豪華な彫刻が施してあるのがお分かりいただけますか?
私たちが訪れた日は6月の平日の早い時間だったせいか、人は少なかったですが、週末や年始などはかなりの人出で相当並ぶそうです。
三峯神社の御祭神が祀られている本殿
三峯神社の御祭神、伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊邪那美命(イザナミノミコト)をお祀りしている建物です。
拝殿の後ろにある本殿は、寛文元年(1661年)建立され、全体に漆が塗られ一部には極彩色が施されています。
御朱印などを扱う社務所
拝殿の左側に社務所はあります。
御祈願の受付や御守・御朱印はここで受けられます。
三峯神社の御朱印には、お犬様の絵が描かれています。私が頂いた御朱印は書置きしているものでした。
三峯神社は山上にあるので、右上には「登拝」と書かれています。
初穂料は、500円でした。
三峯神社ゆかりの御霊を祀る祖霊社
本殿の右側にあるのが、祖霊社です。
祖霊社には三峯神社とゆかりのある方たちの御霊をお祀りしているところです。
神話で最初に出現した神様を祀る國常立神社
祖霊社の右側にあるのが、國常立神社(クニノトコタチジンジャ)です。
國常立神社とは、国土形成の神の國常立尊(クニノトコタチノミコト)をお祀りする社です。
日本神話では最初期に出現した神様と言われています。
日本武尊銅像
日本武尊が東征の時に、三峰山に登りその美しさに感動して、国を作った神のイザナギノミコトとイザナミノミコトを祀ったと言われています。
この日本武尊像は高さが5.2mもあり相当大きいです。左手には、三種の神器「草薙の剣」が握られています。
つい思わず同じポーズをとって写真を写してしまいました。
日本武尊像は本堂より高い場所にあり、日本武尊が悠久の彼方もここに立ち、この景色を見て美しいと感じ三峯神社ができたのだろうと想像してしましました。
三峯神社 名物「中津川いもでんがく」最高!
約1時間かけて、参拝してきた後に、三峯神社の名物「中津川いもでんがく」を頂きました!
「アド街ック天国」でも紹介された、いもでんがくです。おだんごが4個ついて300円でした。
鹿が普通に散歩している
いもでんがくを頬張りながら、後を見てみるとなんと!
鹿がいるではありませんか!
3頭くらいいたのですが、人に慣れているのか近づいても逃げる気配はありませんでした。
改めて、三峯神社が自然の山の中にある神社なんだなと感じました。
とても可愛かったです!
まとめ
三峯神社は標高1,100mに位置し、秩父三社の一つとして知られ、伊弉諾尊と伊弉册尊を主祭神に、狼を守護神として祀ります。
日本武尊が創建したとされる歴史と、強い「気」が流れるパワースポットとしての魅力があります。
特に、拝殿前の敷石の龍神や樹齢800年のご神木は、訪れる人々に活力を与えると言われています。
奥宮は最も神聖な場所で、強いエネルギーが集中しています。
三峯神社は、願望実現や心身の浄化などのご利益があるとされ、多くの参拝者が訪れます。
その神秘的な雰囲気と歴史は、訪れる人々の心に深く響きます。